【フィリピン】リサール銀、ネット専業銀行を来年設立[金融](2019/11/29)
フィリピンの民間銀行大手リサール商業銀行(RCBC)は27日、インターネット専業の「仮想銀行(バーチャルバンク)」を来年に設立する計画を示した。1月中にもフィリピン中央銀行に申請する予定。28日付ビジネスワールドが伝えた。
デジタル事業部門の責任者、リト・ビヤヌエバ氏は記者会見で、金融サービスの利用を広げる金融包摂を促進する考えを示した。仮想銀行の1日当たりの預金残高は800~1000ペソ(約1,730~2,160円)程度を見込む。
同氏は「(わが行では)預金額が5万ペソに満たない顧客が全体の83%を占める。4,000ペソ未満でも68%だ」と説明。仮想銀行では低所得者を含む多くの人に利用してもらうため、優遇金利を設ける方針を示した。
同国で仮想銀行市場に参入しているのは、今年に入ってサービスを開始したマレーシアのCIMB銀行とオランダのINGバンクの2行のみという。現在、RCBCには約200万人が口座を保有しており、オンラインサービスの利用者は全体の38%に上る。