【中国】全国のPM2.5濃度、10月は3.1%低下[社会](2019/11/26)
中国生態環境省が23日発表した10月の大気汚染状況測定結果によると、地級市以上の全国337都市を対象とした微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度(1立方メートル当たり、以下同)は31マイクログラムで、前年同月から3.1%低下した。
大気汚染が特に深刻な京津冀(北京市、天津市、河北省)および周辺地域28都市のPM2.5濃度は、11.8%低下して45マイクログラムとなった。
全国の粒子状物質「PM10」濃度は、6.3%低下の59マイクログラムだった。
生態環境省の測定基準で大気が「優良」となった日数が全体に占める割合は88.1%と、前年同月を2.1ポイント下回った。地域別の優良日数の割合は、京津冀および周辺地域が70.7%(前年同月比4.9ポイント低下)、長江デルタ地域41都市が83.8%(同5.5ポイント低下)、山西省・河南省・陝西省にまたがる汾渭平原11都市が88.6%(同2.6ポイント低下)だった。
主要168都市で大気汚染が深刻だったワースト3位は、下から河北省唐山市、山東省棗荘市、シ博市(シ=さんずいに輜のつくり)。大気状況が比較的良好だった都市のベスト3位は、上からチベット自治区ラサ市、四川省遂寧市、広安市となった。
全国337都市の1~10月の大気汚染状況は、PM2.5の平均濃度が前年同期から横ばいの34マイクログラム、PM10の平均濃度は1.6%低下の60マイクログラムだった。優良日数の割合は82.2%で、前年同期を2.4ポイント下回った。