【香港】海外口座開設も資金流出少ない、英銀幹部[金融](2019/11/25)
英系金融大手スタンダード・チャータード銀行のビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)はこのほど、一部の香港の顧客がシンガポールやマレーシア、台湾などに口座を開設していると明らかにした。香港の社会混乱が長期化する中、万が一に備えて資金の避難先を確保したい狙いがあるとみられるが、現時点では資金流出の規模は大きくないとしている。22日付香港経済日報が伝えた。
訪問先の北京で明らかにした。ウィンターズCEOは、「観光や飲食、小売業が打撃を受けるなど香港の経済活動が停滞する中、われわれの顧客もその影響を受けている」と説明。しかし、香港全体のビジネス環境はまだ悪くなく、「グループの業務への影響はそれほど大きくない」と述べた。
状況が悪化すれば、業務への影響は大きくなるが、現状はコントロール可能な範囲にあるとも強調した。