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【タイ】10月CPIは0.11%上昇、2年間で伸び最低[経済](2019/11/04)

タイ商務省は1日、2019年10月の消費者物価指数(CPI、422品目、15年=100、速報値)が102.74となり、前年同月比0.11%上昇したと発表した。果物・野菜や米・粉製品を中心とした食品・飲料部門の価格が上昇した一方で、燃料価格が下落し、17年7月(0.17%上昇、修正値)以来の緩やかな上昇率となった。価格の変動幅が大きい生鮮食品とエネルギーを除いた、コアCPIは前年同月比0.44%上昇した。

商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)によると、食品・飲料部門は前年同月比2.22%上昇。米・粉製品は8.88%、果物・野菜は6.03%、卵・乳製品は2.63%それぞれ上昇した。一方、非食品部門は1.09%の下落で、このうち、運輸・通信は3.43%下落した。

TPSOのピムチャノック事務局長は、「燃料価格の下落がCPIの上昇を抑えた」との見方を示した。また、政府が農家の収入確保のために農作物の価格を保証し、パーム油10%混合のバイオディーゼル燃料「B10」の使用を促進したことで、農作物の価格は安定的に推移したと指摘。景気刺激策も一定の効果があるとした。

年内のCPIの見通しについては、「18年11~12月の燃料価格は低かったため、下落幅は拡大しない見通し」とコメント。19年通年のCPI上昇率は0.75~0.85%となり、タイ中央銀行(BOT)が目標として掲げる1%を下回る可能性があるとの見解を示した。

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