【香港】英企業に香港投資延期の動き、財政長官[経済](2019/11/05)
香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は3日の公式ブログで、香港での一連の抗議活動を受け、一部の英国企業に香港への出張を中止したり、投資計画を延期したりする動きが出ていると明らかにした。
陳氏は、大規模な抗議活動や破壊行為により、経済が打撃を受けただけでなく、安全なビジネス・金融センターとしての香港の国際的なイメージも傷ついたと指摘。英ロンドンの政財界関係者や金融当局からはいつ混乱が収束するのか心配する声が聞かれたとした。米ニューヨークやワシントンでも同じような反応があったという。
第3四半期(7~9月)の個人消費が前年同期比3.5%減少したことにも言及し、引き続き低迷すれば、労働市場により大きな圧力がかかることになると指摘。その上で、米中貿易摩擦と抗議活動の影響を受け、2019年通年の香港の実質域内総生産(GDP)成長率はマイナスとなる可能性が高いとの見方を示した。
陳氏は10月25日から11月1日まで、香港代表団を率いて英ロンドンを訪問していた。