【香港】政策金利2%に引き下げ、HKMA[金融](2019/11/01)
香港金融管理局(HKMA)は10月31日朝、香港の政策金利の基準金利を0.25%引き下げ、2%としたと発表した。今年8月以降、3回目の利下げ。米国の連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が現地時間10月30日に利下げを決定したことに伴う措置。官営放送RTHKが伝えた。
金利の引き下げを受け、英系金融大手HSBCなど大手行は相次いで最優遇貸出金利(プライムレート)の引き下げを発表した。
HSBCは1日から、プライムレートを従来の5.125%から5%に引き下げる。HSBC香港の施穎茵(ダイアナ・シーザー)最高経営責任者(CEO)は「米利下げなどに基づいて判断した。香港企業の経営圧力の緩和につながると信じている」とコメントした。HSBCがプライムレートを調整するのは、米利上げに伴い0.125%引き上げた昨年9月以来。香港ドル建て普通預金口座の金利も1日から、0.125%から0.001%に下げる。
スタンダード・チャータード銀行も1日から、プライムレートを0.125%下げて5.25%とする。中国商業銀大手、中国銀行系の中銀香港とHSBCグループ傘下の地場大手、恒生(ハンセン)銀行はいずれも0.125%下げて5%とする。中銀香港は4日、恒生銀は5日から適用する。
■マカオも追随
マカオ金融管理局(AMCM)は10月31日、マカオの政策金利の基準金利を0.25%引き下げて、2%としたと発表した。マカオパタカは香港ドルとペッグしており、HKMAが政策金利を引き下げたことを受けて追随した。