【カンボジア】サム・レンシー、首相長男が学歴詐称と発言[政治](2019/10/03)
カンボジアの旧最大野党、カンボジア救国党の元党首で国外滞在中のサム・レンシー氏が、フン・セン首相の長男で国軍参謀長(代理)のフン・マネット氏に学歴詐称疑惑があると発言したことに対し、同氏が9月30日、「全ての職を賭けてもいい」と述べて反論した。クメール・タイムズ(電子版)が同日伝えた。
フン・マネット氏は、サム・レンシー氏が28日に米国で支持者に向けて行った演説の映像について言及した。映像の中でサム・レンシー氏は、フン・マネット氏の卒業校である米ニューヨーク州ウェストポイントにある陸軍士官学校では、国内学生と外国人留学生向けに2種類の資格があると指摘。1999年にフン・マネット氏に授与された卒業証書は、留学生を激励するための「通用しない学位」あるいは「フェイク」だと述べた。
これに対し、フン・マネット氏は激怒。「米陸軍士官学校が、サム・レンシーの言うように2種類の証書を出しているとすれば、私は国軍における全ての職から退き、永遠に文民となる」と述べた。さらに「だが、ウェストポイントに2種類の学位があることをサム・レンシーが証明できなければ、彼が永遠に政界から退くことを願う」と反撃した。
フン・セン首相は30日、息子のフン・マネット氏に対しフェイスブックの投稿で「今度はおまえがこの裏切り者(サム・レンシー氏)を取り締まる番だ」と述べた。