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【タイ】タイ経済は前月よりも減速、8月の中銀報告[経済](2019/10/01)

タイ中央銀行(BOT)は9月30日発表した2019年8月の月例経済報告書で、タイ経済の伸びは前月よりも減速したとの見方を示した。民間消費が緩やかになったほか、民間投資や輸出の落ち込みが響いた。

民間消費指数(PCI)は、前年同月比2.2%上昇。前月比では0.3%上昇した。サービスが2.3%、非耐久消費財が1.5%それぞれ上昇した一方、耐久消費財が4.0%、旅行者の支出が2.5%、半耐久消費財が0.1%それぞれ下落した。耐久消費財は、自動車の新車販売が低調だったことなどが影響した。

民間投資指数(PII)は前年同月比5.0%下落。機械・設備を中心とした資本財の輸入が8.8%、建設認可を受けた土地の面積が8.6%、商用車の購入が8.2%、建材の販売が8.0%、国内の機械販売が2.6%それぞれ下落した。

8月の商品輸出額は前年同月比2.1%減の219億米ドル(約2兆3,600億円)、金を除いた輸出額は8.9%減の200億米ドルだった。米中貿易摩擦による世界経済の鈍化や原油価格の下落、電子部品市場が下降局面にあることなどが影響した。

外国人旅行者は前年同月比7.4%増の346万6,000人。昨年7月に南部プーケットで起きた観光船の転覆事故後に中国人旅行者が落ち込んでいた反動でプラスとなった。

※関連記事:2019年8月の中銀経済報告(表)

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