【カンボジア】EUの経済制裁回避、協議継続へ=内相[経済](2019/10/02)
カンボジアのサル・ケン内相は、欧州連合(EU)がカンボジアに適用する関税優遇措置の停止手続きを進めていることについて、EUと経済制裁の回避に向けた協議を続ける方針を示した。地元各紙(電子版)が伝えた。
サル・ケン内相は訪問先のドイツで、経済協力開発省のジゼラ・ハマーシュミット・アジア局長、連邦議会委員らと会談。EUと良好な外交関係を維持するとともに、関税優遇措置の継続を求めて交渉を続ける考えを示した。
EUはカンボジアに対し、武器以外の全品目を数量制限なしに無関税でEUに輸出できるEBA協定を適用している。ただし、欧州委員会は2月、人権侵害や野党弾圧を理由に、EBAの一時停止に向けた手続きに本格着手したと発表した。
サル・ケン氏は、9月24日~10月1日の日程でドイツを訪問した。カンボジア系住民との会合でもEUとの友好関係を維持する方針を示すとともに、「国内全域で国民との対話を進め、様々な問題を解決している」と説明した。