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【ミャンマー】投資相、シンガポールで企業誘致活動[経済](2019/09/25)

ミャンマーのタウン・トゥン投資・対外経済関係相は20~21日、シンガポールで開催された「シンガポール・サミット2019」に出席した。ミャンマーの投資環境は近年、大幅に改善していると強調し、同国への投資を訴えた。ミャンマー・タイムズ(電子版)が23日伝えた。

タウン・トゥン氏は、「ミャンマーの国内総生産(GDP)は2000年の89億米ドル(現在のレートで約9,570億円)から、18年には710億米ドル以上に増加した。アジア開発銀行(ADB)はミャンマーの今年の経済成長率を6.6%、来年は6.8%と予測している」と、同国の目覚ましい経済成長を強調した。

また、30年までの経済発展の指針となる行動計画「ミャンマー持続可能な開発プラン(MSDP)」などミャンマーの経済発展と責任ある投資を促進していく政策について紹介した。同氏は、投資家が関心のある事業を閲覧した上で、容易に選択できるよう主要事業や革新的事業、優先事業などをリストアップしたデータバンク「ヤンゴン・プロジェクト・バンク」に言及。土地所有権を明確にし、投資家が工業や商業を目的とした土地を利用しやすくする「ランド・バンク」についても説明した。

さらに最近の改革の成果として、小売りや卸売り、教育、銀行、保険分野での外資開放や、オンラインの企業登記システム「MyCO」の導入についてもふれた。「外国投資家にとって公平な投資環境の整備に引き続き取り組み、雇用創出と持続可能な成長につながる投資を誘致していきたい」と述べた。

シンガポールは、ミャンマーにとって最大の投資元国。1988年~19年8月の累計投資額は220億米ドル(事業数は312件)で、同国への外国投資額全体の27%を占めている。

シンガポール最大の地場経済団体、シンガポール事業連盟(SBF)が昨年実施した調査では、同国の企業1,000社以上が、2年以内にミャンマーへの投資を計画していることが明らかになった。

タウン・トゥン氏はシンガポール訪問中、同国のビビアン・バラクリシュナン外相およびヘン・スイキャット副首相兼財務相とも会談。二国間の経済協力と投資の拡大などについて協議した。

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