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【台湾】立法委選の世論調査、民進党の過半数に暗雲[政治](2019/09/24)

23日付聯合報が発表した来年1月の立法委員(国会議員)選挙についての世論調査によると、与党・民主進歩党(民進党)もしくは最大野党・中国国民党への投票を考えている回答者は44%にとどまった。このうち、国民党への投票を考えている人は民進党を大きく上回っており、民進党が目標に掲げる過半数の議席獲得に暗雲が立ち込めている。

立法委員選挙は来年1月11日の台湾総統選と同時に実施される。立法委員選挙は小選挙区比例代表制を採用しており、有権者は地元選挙区の候補者のほか、政党にも投票する。調査は9月19日~21日に固定電話および携帯電話を通じて実施。1,157人から有効回答を得た。

調査によると、「民進党と国民党以外への投票を考えているか」との問いに対し、44%が「考えていない」と回答した。

考えていないと答えた人のうち、「国民党に投票する」と答えた人は59%に上り、「民進党に投票する」と答えた人の29%を30ポイントも上回った。「どちらに投票するか未定」と答えた人は12%だった。

もともと民進党を支持している人のうち、49%が2政党以外への投票を検討しているとされ、民進党支持層の票が第三勢力に流れる恐れが指摘されている。

一方、「民進党と国民党以外への投票を考えている」と答えた人は全体の40%に上った。このうち、柯文哲・台北市長が今年結党した台湾民衆党への投票を考えている人が27%、台湾独立志向の強い野党・時代力量への投票を考えている人が24%だった。

■総統選は蔡総統盤石

23日付聯合報が発表した総統選に関する世論調査によると、民進党の公認候補者、蔡英文総統と、国民党の公認候補者、韓国瑜・高雄市長の一騎打ちとなった場合、蔡氏の支持率は45%で、韓氏の33%を12ポイント上回った。

時代力量からの出馬が取り沙汰される同党の黄国昌・元党主席(党首)や今月総統選への出馬申請を行った呂秀蓮・元副総統を加えた支持率でも、蔡氏は39%でトップ。韓氏は31%、黄氏は7%、呂氏は5%となった。

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