【シンガポール】新興生保シングライフ、デビットカード発行[金融](2019/09/20)
住友生命が出資するシンガポールの新興生命保険会社シングライフ(旧シンガポール・ライフ)は19日、保険会社として世界で初めて、デビットカードを発行すると発表した。生命保険と預金口座が一体となったアカウント(口座)を提供し、希望者にはデビットカードを付ける。
スマートフォン用アプリ「シングライフ・アップ」を通じて、シングライフ・アカウントを開設した利用者に対し提供する。口座のデポジット(保証金)は500Sドル(約3万9,200円)だ。デビットカードは米ビザとの共同ブランドとなる。
シングライフ・アカウントは銀行の普通預金口座と似た使い方ができる口座だ。利用者がデポジットに上乗せして入金した金額に応じてサービスを提供する。
具体的には、口座預金を使ってデビットカードによる支払いをできるようにするほか、残高の最大5%相当の生命保険保障を提供する。口座預金には1万Sドルまでは年率2.5%、1万1~10万Sドルには1%の利子を付ける。10万Sドルを超えると無利子とする。
年率2.5%は先着2万人限定の利率とする。それ以降の加入者については、最大限高い利率を提供するという。
早期加入者には失業補償サービスも提供。シングライフのデビットカード保有者が4カ月以上失業した場合に、月平均のカード使用額の最大3カ月分相当を支払う。
シングライフ・アカウントの提供開始時期は未定だが、19日からウェブサイトで仮申し込みの受け付けを開始した。
シングライフは同日併せて、社名をシンガポール・ライフからシングライフに変更したと発表した。