【シンガポール】カード大手JCB、OCBC銀と提携[金融](2019/10/03)
クレジットカード大手JCBは2日、海外業務を行う子会社JCBインターナショナルがシンガポールのOCBC銀行と提携したと発表した。OCBC銀のカード加盟店や現金自動預払機(ATM)でJCBカードを利用できるようになる。
シンガポールで加盟店網の拡大を狙うJCBと、加盟店のサービスを拡充したいOCBCの意向が一致した。JCBの広報担当者は、「OCBC銀との提携で、特に百貨店やスーパーマーケットなど日用品関連の商品を購入できる店舗でのカードの利便性が高まる」と説明した。
JCBは、シンガポールでDBS銀行、UOB銀行と既に提携しており、今回の発表で地場3行全てと提携関係を結ぶことになる。3行のうち、UOB銀とはカードを共同発行している。
JCBは世界23カ国・地域でカードを発行。国内外の会員数は1億3,000万人以上、加盟店数は約3,000万店となっている。アジア地域では中国、韓国、台湾などで特に会員が多い。日本人会員による海外でのカード利用に加えて、海外で現地消費者向けのカード発行にも力を入れている。