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【台湾】蔡氏・韓氏、郭氏不出馬も支持率下落[政治](2019/09/20)

蘋果日報が18日にまとめた来年1月の台湾総統選に関する最新の世論調査によると、与党・民主進歩党(民進党)の蔡英文総統と最大野党・中国国民党の公認候補者、韓国瑜・高雄市長の支持率はともに下がった。出馬が取り沙汰されていた郭台銘氏(鴻海精密工業の前董事長)が16日、無所属での出馬を断念すると発表したものの、両者ともに支持率上昇にはつながらなかった。19日付同紙が伝えた。

蘋果日報は毎週総統選に関する世論調査を発表している。調査は同紙から委託を受けた調査会社、典通(スタティンク)が台湾の有権者を対象に行う。今回の調査は19回目で、17日に固定電話を通して実施。有効回答数は1,083件だった。

蔡氏と韓氏に、17日に無所属での総統選出馬を申請した民進党の呂秀蓮・元副総統を加えた3氏の対決では、蔡氏が前回の蔡氏と韓氏の直接対決から7.4ポイント下落の37.7%、韓氏が5.8ポイント下落の27.5%となった。蔡氏は韓氏に対し10.2ポイント上回り、2カ月連続で10ポイント以上の差を維持した。呂氏は4.7%だった。

■「回答しない」が30%

今回の調査では、「回答しない」が30.1%で過去2番目の高さとなった。典通はこれについて、「郭氏と台湾民衆党(台民党)の柯文哲・台北市長の支持者が、蔡氏と韓氏のどちらを支持するか決めかねており、郭氏または柯氏の政党候補者としての参戦を期待している」と分析した。

台湾の東海大学政治学部の沈有忠教授は、「郭氏が7月に行われた同党の予備選で韓氏に敗北して以来、韓氏との面会を拒み続けているため、郭氏の支持層が韓氏に流れているとは言えない」との見方を示した。

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