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【マレーシア】1ドル=4.2225リンギ、22カ月ぶり安値続く[金融](2019/09/04)

マレーシアの通貨リンギの対米ドル相場が下落している。3日の終値は1米ドル=4.2225リンギと、2017年11月8日の同4.2275リンギ以来の安値となった。米中貿易摩擦の激化と米国の利下げを背景に、安全資産である米ドルが買われているためで、先月26日に1年10カ月ぶりに1米ドル=4.2リンギ台に落ち込んでから同水準で推移している。

外国為替取引業者FXTMのアナリスト、ハン・タン氏はNNAに対し、米中貿易摩擦の激化により、リンギを含む新興国通貨が売られていると指摘。足元のリンギ相場は1米ドル=4.1920~4.2530リンギで推移すると予測した。

同氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が7月に続き、今月中旬の会合で追加利下げを決定すれば、米ドル相場がさらに上昇し、一段のリンギ安になるとの見通しを示した。

シンガポール系投資信託会社フィリップ・ミューチュアルの首席ストラテジスト、プア・リーケーク氏は、人民元の対米ドル相場がリンギ相場に影響を与えるとの見方だ。人民元が1米ドル=7.20元を割り込まなければ1米ドル=4.20~4.25リンギで推移するものの、割り込んだ場合、リンギ相場はさらに下落すると予想。リンギが急落すれば、政府は、企業や投資家が海外へ回した資金を引き戻す「リパトリエーション」などの規制が必要になると指摘した。

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