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【シンガポール】りそな子会社、東南アで融資残高1000億円へ[金融](2019/09/06)

「10年以内に融資残高1,000億円を目指す」と意気込みを語るりそなマーチャントバンクアジアの清水正幸社長=5日、シンガポール中心部(NNA撮影)

「10年以内に融資残高1,000億円を目指す」と意気込みを語るりそなマーチャントバンクアジアの清水正幸社長=5日、シンガポール中心部(NNA撮影)

りそな銀行が、シンガポールの完全子会社りそなマーチャントバンクアジアを通じて東南アジア諸国連合(ASEAN)で融資を拡大する。域内に進出する日系の中小企業が増加し、資金調達の需要が拡大していることが背景にある。10年以内に融資残高を、現在の約7倍に当たる1,000億円まで引き上げる考えだ。

事業拡大に先立ち、りそな銀行は8月、融資や合併・買収(M&A)を手掛けるりそなマーチャントバンクアジアに100億円を増資。資本金を約160億円に引き上げた。

りそなマーチャントバンクアジアの清水正幸社長はNNAに対し、「日本と同様に中小や零細企業が主なターゲット層だ。M&Aに関しては特にマレーシア、シンガポールでの地場企業の売却ニーズを、りそなグループの日本の取引先につなげることに特化する」と語った。

M&A業務では、年間6~7件を成約したい考えを示したほか、人員を増強する可能性も示唆した。融資残高については「10年以内に現行の150億円から1,000億円に拡大する」と明らかにした。

りそな銀行は、17年にシンガポールのノンバンク、AFCマーチャントバンクを買収し、りそなマーチャントバンクアジアを設立。現在の従業員数は37人で、うち日本人は10人だ。

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