【香港】香港競馬が開幕、入場者数は1割弱減少[社会](2019/09/03)
香港競馬は1日、2019/20年シーズンの開幕日を迎えた。香港島・コーズウェーベイ(銅鑼湾)のハッピーバレーと新界・沙田の両競馬場の総入場者数は前年の開幕日から1割近く減った。このうち沙田競馬場は過去7年で最少だった。2日付星島日報などが伝えた。
総入場者数は前年比8.6%減の6万8,271人(延べ人数、以下同じ)。うち、沙田競馬場の入場者数は約5万8,000人だった。「逃亡犯条例」改正案を巡る抗議活動や、熱帯低気圧による天候不順の影響を受けて伸び悩んだ。
一方、1日の総賭け金は前年比2.8%増の12億8,800万HKドル(約174億円)となり、過去2番目の多さだった。両競馬場を運営する香港競馬会(ホンコン・ジョッキークラブ=HKJC)のウィンフリード・エンゲルブレヒトブレスケス最高経営責任者(CEO)は初日の賭け金について、10~15%減少するとの予測を示していたが、それを大幅に上回った。ただ、香港での賭け金だけを見ると、前年比1,000万HKドル余り減った。
■政府高官は軒並み欠席
香港競馬の開幕日には、行政長官が式典に出席する慣例がある。だが、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は2日の開幕式典を欠席し、その他の政府高官も姿を見せなかった。政府高官が式典に一切出席しなかったのは、中国返還以降で初めて。