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【フィリピン】預金準備率引き下げ、ムーディーズが評価[金融](2019/08/30)

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは28日、フィリピン中央銀行が預金準備率の引き下げに動いていることで、市中銀行が資金を効率的に運用できるようになると評価した。市中銀行の格付けにプラス効果をもたらすとの見解を示している。マニラスタンダードが伝えた。

ムーディーズは、金融市場に2,000億ペソ(約4,046億円)以上が供給され、ひっ迫していた流動性が高まると指摘。「格付け面でポジティブになる」と評価した。純金利マージンは預金準備率が2ポイント下がるたびに、0.05~0.1ポイント上昇するとの試算も示した。

中銀は、5月から7月にかけて預金準備率を段階的に引き下げ、18%から16%に設定した。フィリピン経済が減速する中、金融機関が貸し出しに回す資金を増やし、景気を下支えする狙いがある。

中銀のジョクノ総裁は、預金準備率のさらなる引き下げに前向きで、2023年までに1桁台にする方針を示している。

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