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【マレーシア】インダストリー4.0の訓練開始、年内に4千人[経済](2019/08/29)

マレーシア貿易産業省(MITI)傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)は28日、デジタル技術を使い製造業などの革新を目指す「インダストリー4.0」(第4次産業革命)の工業訓練プログラムを始動したと発表した。年内に4,000人の育成を目指す。

工業訓練プログラムの参加者に座学修了証を手渡したレイキン貿産相(後列右から2人目)=28日、スランゴール州(NNA撮影)

工業訓練プログラムの参加者に座学修了証を手渡したレイキン貿産相(後列右から2人目)=28日、スランゴール州(NNA撮影)

プログラム参加者は、付加製造、拡張現実(AR)、自律ロボット工学などに関する座学講座を14日間受講した後、実際の工場で150日間の実地訓練を受ける。参加者にはプログラム期間中に手当を支給する。卒業者には、MITIが掲げるインダストリー4.0「インダストリー4WRD(フォワード)」を主導する専門家としての認証(IPC)を授与する。

座学講座は、国立マラ工科大学(UiTM)が全国17カ所のキャンパス、実地訓練はMARiiと提携する27社でそれぞれ行う。プログラムは2週間前に開始しており、現在は1,185人が参加している。

ダレル・レイキン貿易産業相は「経済成長を進める上で人材開発は鍵になる」と指摘。MARiiが、インダストリー4WRDで同プログラムを皮切りにさまざまな取り組みを展開すると説明した。

同相はまた、新たな国家自動車政策(NAP)案の策定が最終段階にあり、年内に発表できるとの見通しを示した。新NAPには、インダストリー4.0、次世代自動車(NXGV)、MaaS(マース、移動手段のサービス化)、人工知能(AI)など最新の産業・技術動向が盛り込まれる見通しだ。

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