【香港】食品見本市開幕、ジャパンパビリオンに92社[食品](2019/08/16)
アジア最大級の食品見本市「フード・エキスポ2019」が15日、香港島・湾仔で開幕した。日本貿易振興機構(ジェトロ)は開設したジャパンパビリオンには日本から92社が出展し、自社の商品やサービスなどを香港のバイヤーらにアピールした。
輸出コンサルタントのプロダクトリング(静岡県浜松市)は、自動販売機を活用した食品や飲料の輸出に取り組む新事業を香港で開始した。日本産の食品や飲料を自販機で販売し、販売データを収集することでマーケティングに活用できることが強み。商品を海外のバイヤーに売り込みたい企業は、現地調査やプロモーションなどが自販機で可能になり、コスト低減とともに効果的に商品を売り込むことができる。
現在は湾仔の香港会議展覧中心(コンベンション・アンド・エキシビションセンター、HKCEC)と九龍・尖沙咀の商業施設「中港城(チャイナ香港シティー)」に1台ずつ設置。年内には中高所得層が住むマンションの敷地内などに増設し19台とする計画だ。現地法人も設立する。
昨年6月からのリサーチデータでは、日本産果物の果汁を使ったフルーツゼリーや茶飲料が人気だという。プロダクトリングの山本洋士社長は「香港で成功しなければ海外の他地域でも成功できない」と意気込みを語った。
野生鳥獣肉などを扱うジビエ食品メーカー、キサラエフアールカンパニーズ(岐阜県揖斐川町)は、鹿肉をソーセージなどに加工する新工場を今年4月から稼働。新工場で生産する商品は海外販売向けで、その第1のターゲットを香港市場と定めた。世界の観光客が集まる香港のホテルなどで提供し、将来的には全世界への輸出を考えている。
フード・エキスポは19日までHKCECで開かれている。ジャパンパビリオンは17日まで。