【マレーシア】大阪産(もん)売り込み、香港に続き市場開拓[経済](2019/08/13)

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大阪府は「大阪産(もん)」と銘打ち、大阪府産の農林水産物とその加工品、菓子や総菜など大阪を代表する名品をマレーシアで売り込む。香港に続く海外2カ国・地域目として、今年から同国市場を開拓する。クアラルンプールで8日にBtoB(企業間取引)の商談会を開いたほか、中心部の日系百貨店で9~21日に開催中の関西物産展に出展している。

大阪産水ナスの食べ方に関する説明を読む現地消費者=9日、クアラルンプール(NNA撮影)

大阪産水ナスの食べ方に関する説明を読む現地消費者=9日、クアラルンプール(NNA撮影)

デラウェア種のブドウ、水ナス、泉州タマネギなどの農林水産物、菓子、漬物、茶、ワインといった加工品を販促する。マレーシアではこれまでもBtoC(企業と一般消費者の取引)で大阪産品の販促活動は行われてきたが、今年から3年間をめどに府が支援して販路を拡大する。

大阪府環境農林水産部が、JA全農(全国農業協同組合連合会)大阪府本部や大阪ワイナリー協会(大阪市阿倍野区)など10社・団体と共に、7~10日にクアラルンプールを訪問した。8日には日本貿易振興機構(ジェトロ)との共催で、中心部の和食レストランで現地の輸入業者や外食店向けに食材提案会と商談会を実施。約70団体から参加した現地関係者と情報交換した。9日には日系百貨店で開幕した物産展のブースを視察し、現地消費者に直接、大阪産(もん)を売り込んだ。

大阪府環境農林水産部の南部和人部長は9日、NNAに対し、「大阪の生産者はこれまで、内需に頼ってきたが、国内市場が縮小する今後は、国内と輸出のツートラック(2路線)が求められる」と指摘。商談会で現地事業者から集めた情報や物産展での消費者の反応を、現地での販促活動に生かすと説明した。今後はマレーシアに合った大阪産食材の食べ方などを提案していくという。

ジェトロ・クアラルンプール事務所の小野澤麻衣所長は「大阪はマレーシア人の旅行先として人気が高く、その食材は当地で高い関心を集める可能性がある」と指摘。日本へのインバウンド観光との相乗効果を狙う。

■価格が出荷量拡大への課題

JA全農大阪の花岡啓之副本部長は「海外で高く売るのではなく、出荷量を増やせるよう市場を開拓したい。そのためにはコストが課題だ」との認識を示す。実際、物産展のブースでデラウェア種のブドウを試食したマレーシア人からは「値段が高い」という声も上がった。2房の販売価格は60リンギ(約1,515円)で、日本国内の4倍ほどという。

大阪府は2010年、「大阪にはたこ焼きやお好み焼きといった庶民的な食べ物だけでなく、高品質な一次産品や伝統的な名品があることを日本国内外に知らしめる」(府担当者)ため、大阪の食品をブランド化する「大阪産(もん)名品」の認証制度を開始。海外では15~17年度に香港の国際食品見本市に出展するなどBtoBの販路を拡大し、一定の成果を上げた。

大阪府が香港に続いてマレーシアで大阪産(もん)をアピールするのは、東南アジアの中で所得水準が高く、市場開拓の余地があるとみているため。同国では現地青果店向けに、17年から大阪産のデラウェア種のブドウが輸入されている。出荷量は昨年に800キログラムだったが、今年はこれまでで既に2.4トンと飛躍的に伸びており、府の支援でさらなる需要開拓を狙う。

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