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【ミャンマー】屋外で民主化運動記念式典、平和的ムードに[政治](2019/08/09)

ミャンマーの最大都市ヤンゴンで8日、1988年8月の民主化要求デモを記念する式典が行われた。31年目にあたる今年は、中心部にある公園を会場に初めて屋外で実施。より開放された平和的なムードの中、デモ当時の学生リーダーらが民主化のいっそうの推進を訴えた。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は昨年に続き、顔を見せなかった。

会場には、午前8時ごろから活動家のグループが集まり、「8888」と描いた花輪を飾り、地面に花を捧げたり、歌を歌ったりして犠牲者を追悼した。記念式典は9時半ごろから始まり、デモ当時の学生リーダー、ミン・コー・ナイン氏、新政党「人民党」を設立したコー・コー・ジー氏がスピーチ。ミン・コー・ナイン氏は「いかに独裁者が力を持ち、われわれを迫害しようとも、今日の日を通じて立ち上がることができる。すべての人に情熱を持って民主的な未来に進み続けようと訴えたい」と述べた。国民民主連盟(NLD)の関係者も出席した。

セキュリティーチェックなどを行わず、通りがかりの人を含めて自由に参加できるようにしたことで、よりリラックスしたムードになった。周囲には警察も待機したが、物々しい雰囲気はなかった。

会場には当時の写真を展示するスペースもあり、デモ当時は生まれていない若者世代らが興味深そうに見入った。中部エヤワディ管区からやってきた女子学生、イー・モン・トゥさん(17)は「当時の歴史を深く知りたい。式典に参加するのは初めてだが、とても楽しみにしていた」と話した。

初めて屋外で行われた式典に集い、記念撮影する市民=8日、ヤンゴン(NNA)

初めて屋外で行われた式典に集い、記念撮影する市民=8日、ヤンゴン(NNA)

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