【マレーシア】マレーシア航空、737MAX購入見直しが難航[運輸](2019/08/08)
墜落事故が相次いだ米ボーイングの最新鋭旅客機「737MAX」の購入を見直す方針を打ち出しているマレーシア航空と、ボーイングとの交渉が難航しているようだ。6日付マレーシアン・リザーブが伝えた。
マレーシア航空はボーイングと737MAXを25機購入する契約を締結。25機の追加購入も予定しており、取引額は計55億米ドル(約6,000億円)に上る。引き渡しは2020年に始まる予定だった。
マレーシア航空のイズハム・イスマイル最高経営責任者(CEO)によると、ボーイングとの協議は継続中だが、いつ結論が出るかは見通せない状況という。
737MAXは18年10月にインドネシア、19年3月にエチオピアで墜落し、計346人の犠牲を出した。これを受け、マレーシア政府はマレーシア航空に、購入契約の見直しを指示していた。
サウジアラビアの格安航空会社(LCC)フライアディールは7月、世界の航空会社で初めて737MAXの購入を撤回。同社は59億米ドルで737MAXを50機購入する計画だったが、欧州エアバスの「A320ネオ」に変更した。