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【台湾】「カバラン」の金車、ビール事業を強化[食品](2019/07/30)

ウイスキー「カバラン」の製造・販売やコーヒーチェーンなどを手掛ける金車集団(キングカーグループ)の李玉鼎総経理はこのほど、ビール事業の販路拡大に向けて、飲食店の新規開業や生産ラインの拡張などを計画していることを明らかにした。29日付経済日報が伝えた。

李総経理は経済日報のインタビューに応じ、昨年6月に販売を開始した同社初のビールブランド「柏克金(バックスキン)」や海外事業の展開について方針を語った。

金車集団は現在、米国式レストランや焼肉店などの飲食店を展開し、店舗では柏克金のビールを取りそろえている。李総経理は「柏克金は既に多くの小売店でも販売されているが、こうした店舗には他メーカーの製品も多く、われわれの製品が必ずしも消費者の目に留まるとは限らない。しかし飲食店を運営すれば、取り扱うビールは全て自社ブランドなので、効果的に製品をPRできる。消費者が気に入ればその後、小売店でも手に取ってもらえる」と指摘。下半期(7~12月)にも新たな飲食店を開業する計画という。

同社はビール販売の強化を台湾事業戦略の軸に据える方針。生産ラインも段階的に増設していき、ビールの生産量を増やしていく計画だ。

海外事業では、べトナム展開を強化する方針。同社は2016年にべトナムの飲料工場を稼働しており、缶コーヒーを主に製造するが、今月には栄養ドリンクなど新製品の製造も開始した。李総経理は「べトナムは今後の発展が見込める市場で、同国で生産する飲料製品の多くが東南アジア諸国連合(ASEAN)向け輸出で関税がかからないなどの利点もある」と述べた。

金車集団の李玉鼎総経理(NNA撮影)

金車集団の李玉鼎総経理(NNA撮影)

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