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【ミャンマー】対日貿易増見込み、ヤンゴンで神戸港セミナー[運輸](2019/07/29)

日本とミャンマーの貿易で神戸港の利用を促進するため、神戸市が開いたセミナー。約80人が参加した=25日、ヤンゴン(NNA)

日本とミャンマーの貿易で神戸港の利用を促進するため、神戸市が開いたセミナー。約80人が参加した=25日、ヤンゴン(NNA)

神戸市は25日、ミャンマー最大都市ヤンゴンで、日本とミャンマーの貿易で神戸港の利用を促進するためのセミナーを初開催した。今後のミャンマーの経済発展に伴い、対日貿易の増加が見込まれている。セミナーには両国の港湾・物流関係者ら約80人が参加した。

講演した神戸市港湾局の小野知哉みなと振興部ポートセールス課長によると、昨年の神戸港のコンテナ取り扱い数は過去最高の221万TEU(20フィート標準コンテナ換算)に達し、東南アジア向けは4分の1を占める。小野課長は「関西地域以西に拠点を持つ企業に、神戸港の東南アジアへの物流優位性をアピールしたい」と述べ、新規利用貨物に対するインセンティブ制度などを解説した。

現在、神戸港の外航コンテナ航路のうち東南アジア航路は月間31本。ミャンマーと神戸港を直接結ぶ航路はなく、マレーシアやシンガポール、タイを経由する。民政移管後、増加していた神戸港からの貿易額は、中古車の輸入規制が強化された2016年以降、減少に転じているが、外資企業の投資が順調に進めば、産業用機械や各種原材料の輸出、衣類や履物など加工品、農産物の輸入などを中心に大きく伸びるとみる。18年の神戸港とミャンマーの貿易額は180億9,610万円で、輸出額が111億5,154万円、輸入額が69億4,455万円だった。

セミナーでは、ティラワ多目的国際ターミナル(TMIT)運営会社の松本行弘マネジング・ディレクターが、ヤンゴンの港湾整備状況やコンテナ取扱量の推移などを解説。日系3社で設立するオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)ミャンマー法人の船山求マネジング・ディレクターが、ヤンゴンでのコンテナ海上輸送をテーマに講演した。

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