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【マレーシア】日野自、大型トラックのセミオートマ車発売[車両](2019/07/19)

日野自動車は18日、マレーシアで大型トラック「700シリーズ」のセミオートマチック(AMT=機械式自動トランスミッション)車を発売した。トレーラーをけん引する、トラクターヘッド(プライムムーバー)の同国市場での主流であるAMT車の投入で、今年のトラクターヘッドの販売台数を前年から倍増の約300台に引き上げることを目指す。

日野自動車が、700シリーズのAMT車を同国に投入するのは初めて。現地販売子会社、日野モータース・セールス・マレーシアの内山厚志社長は、スランゴール州スバンジャヤで開いたAMT車3タイプのお披露目式で、マレーシアで唯一、商用車のフルラインアップ(小・中・大型トラックとバス)を販売する日野ブランドに、大型トラックのAMT車が加わったと強調。年間1,200~1,700台の同国の大型トラクターヘッド市場で、全体の5割以上を占めるAMT車の投入で、先行する欧州メーカーを追い上げる意向を示した。

マレーシアの大型トラクターヘッド市場で、日野は2018年の販売台数が143台で、スウェーデンのボルボトラックやスカニア、独メルセデスベンツなどを追う立場にある。AMT車の投入により、今年は150台の純増を狙う。

日野は今年1月、700シリーズの3軸車(全輪数6)2輪駆動「6×2」のマニュアルトランスミッション(MT)車をマレーシアで発売。700シリーズに6×2はなかったが、マレーシアのコンテナ輸送で主流となっている6×2を同国市場向けに開発。欧州勢に出遅れていた6×2の投入で、巻き返しを図っている。

新たに投入する700シリーズのAMT車は、2軸車(全輪数4×駆動輪数2)の「SH1E」、3軸車(6×2)の「SR1E」、同(6×4)の「SS1E」の3タイプ。それぞれ、欧州連合(EU)の排ガス規制「ユーロ3」対応の排気量1万3000ccのディーゼルエンジンと16段変速のAMTを搭載。全て日本から完成車(CBU)を輸入する。小売価格(SST=売上・サービス税込み)は、SH1Eが36万9,000リンギ(約966万円)、SR1Eが37万7,500リンギ、SS1Eが39万7,500リンギとなる。

700シリーズのAMT車をお披露目した日野モータース・セールス・マレーシアの内山社長(左)ら=18日、スランゴール州(NNA撮影)

700シリーズのAMT車をお披露目した日野モータース・セールス・マレーシアの内山社長(左)ら=18日、スランゴール州(NNA撮影)

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