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【台湾】TSMCの6月売上高2割増、今年最高に[IT](2019/07/11)

ファウンドリー(半導体の受託製造)台湾大手3社の6月の連結売上高が出そろい、世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は前年同月比21.9%増の858億6,792万台湾元(約3,000億円)となり、単月ベースで今年最高を更新した。前月比では6.8%増えた。

10日付中央通信社などによると、第2四半期(4~6月)の売上高は前四半期比10.2%増の2,409億9,900万元。同社が設定していた第2四半期の売上高目標2,350億~2,380億元を上回った。

証券筋はTSMCの第3四半期(7~9月)の展望について、「需要期に入るため、米アップルのスマートフォン『iPhone(アイフォーン)』の出荷量にかかわらず、売上高は前四半期比で2桁成長が望める」と指摘した。

上半期(1~6月期)の売上高は前年同期比4.5%減の4,597億294万元だった。TSMCは先ごろ、「米中貿易摩擦の動向次第だが、下半期(7~12月)の売り上げは上半期を上回る」との考えを示していた。

■同業大手は減収

一方、台湾2位の聯華電子(UMC)の6月の連結売上高は前年同月比12.4%減の117億664万元で、前月比でも4.4%減った。第2四半期は前四半期比10.6%増の360億3,100万元と、市場予測(9~10%増)を上回った。上半期は10.1%減の686億1,414万元。

TSMC傘下で、8インチウエハー対応ファブ(工場)専業の世界先進積体電路(バンガード)の6月の連結売上高は7.9%減の22億9,748万元で、前月比は1.2%減。第2四半期は前四半期比0.2%増の69億1,800万元となった。事前に設定していた64億~68億元の目標を達成したが、顧客の在庫調整が伸び幅を抑えた。上半期は2.6%増の138億2,475万元。

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