【インドネシア】海岸の浸食が深刻化、気候変動や経済活動で[経済](2019/07/10)

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インドネシアで、気候変動や経済活動に伴う海岸の浸食が深刻化している。海洋・水産省の調査では、過去15年間で、首都ジャカルタの面積とほぼ同じ2万9,261ヘクタールの沿岸部が消失したことが明らかになっている。8日付ジャカルタ・ポストが伝えた。

海洋・水産省によると、1年間で年間895ヘクタールの海岸が自然形成される一方、1,950ヘクタールの海岸が消失している。浸食の影響が最も大きいのは中ジャワ州で、同州ドゥマク県では、この20年間で村落3カ所が水没した。

海岸の浸食は、温暖化に伴う海水面の上昇や港湾の開発など経済活動も要因と考えられる。南東スラウェシ州北部では、違法な砂の採掘が原因で浸食が進行。東ヌサトゥンガラ州フローレス島で年間3~4メートルの浸食が確認された村では、魚の養殖事業のためにマングローブ林が伐採されてから状況が悪化したという。

浸食被害を食い止めるため、公共事業・国民住宅省が防波堤を建設、海洋・水産省も全国14県の海岸で、伐採されたマングローブ林の跡地にコンクリートの構造物を設置して土砂の堆積を促し、形成した土地にマングローブの種が流れ着くようにする。海洋・水産省はこれらの対策を通じ、年内に1,025ヘクタールの海岸線が復活すると見込んでいる。 

インドネシアでは、沿岸部に人口の約6割に当たる1億5,000万人が暮らし、工業地域の8割以上が位置している。

海岸浸食防止に一役買っているマングローブ林=ジャカルタ(NNA撮影)

海岸浸食防止に一役買っているマングローブ林=ジャカルタ(NNA撮影)

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