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【タイ】経済成長、20年以降は回復の見通し=世銀[経済](2019/07/09)

世界銀行は8日、タイ経済に関する報告書を発表し、2019年は国内総生産(GDP)成長率が鈍化するが、それ以降は回復するとの見通しを示した。堅調な個人消費と公共投資の拡大が、20年以降の経済成長を後押しするとみている。

19年のGDP成長率の見通しは3.5%で、18年の4.1%から鈍化すると予測している。世銀でタイのカントリーマネジャーを務めるビルギット・ハンスル氏は、「政策の継続性と東部3県の経済特区(SEZ)『東部経済回廊(EEC)』で計画されている公共インフラ事業の実行が持続的な経済成長の鍵となる」と指摘。一方、依然として新政権発足に向けた新内閣が未定で、政治の先行きが不透明であることが投資家や消費者の信頼感に悪影響を与え、大型公共インフラ事業がさらに遅延し、経済成長の足かせとなる可能性があるとの見方を示した。また、米中貿易摩擦の影響でタイの輸出や輸出型企業の投資が減少する可能性もあるとしている。

ただ、20年以降は、堅調な個人消費と公共投資の拡大により、経済は回復する見通し。GDP成長率は、20年に3.6%、21年に3.7%に回復するとみている。

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