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【台湾】鴻海の19年上期売上高、過去最高を更新[IT](2019/07/08)

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業が5日に発表した6月の連結売上高は前月比3.2%増の3,965億3,700万台湾元(約1兆3,800億円)だった。前年同月比では1.7%増。第2四半期(4~6月)は前四半期比10.1%、前年同期比7.4%それぞれ増えて1兆1,600億元、上半期(1~6月)は前年同期比5.1%増の2兆2,200億元で、第2四半期、上半期ともに同期の過去最高額を更新した。6日付経済日報が伝えた。

6月の製品群別売上高を前月比の伸びでみると、最も伸びたのはスマートフォンを含むコンシューマ・エレクトロニクス製品、次いでコンピューティング製品、通信製品の順となった。証券筋は、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の値下げが消費者の購買意欲を刺激した点、iPhone次期最新モデルの少量出荷を6月に始めた点が鴻海の売上高を押し上げたとの見方を示した。

証券筋は、鴻海の第3四半期(7~9月)の見通しについて、「iPhone最新モデルの出荷が最盛期を迎える」と指摘。加えて、米トランプ大統領が中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)と米国企業との取引の一部を容認する姿勢を示したことを受け、「ファーウェイのスマホ出荷が正常に戻れば、同社向け組み立てを行う鴻海の業績にプラスになる」とみている。

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