【香港】7日に九龍でデモか、ネットで呼び掛け[社会](2019/07/05)
中国本土への容疑者移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に抗議するため、7日に香港・九龍地区でデモを行うとの呼び掛けが香港のインターネット上に出回っている。実際に行われるかは不明だが、在留邦人は注意が必要だ。4日付明報などが伝えた。
香港の警察は3日、九龍地区で7日に集会、デモを含む活動を行うとの通知を団体から受け取っていると明らかにした。現在、活動内容について調べており、現行制度に則って処理するとしている。
明報などによると、香港と本土を結ぶ高速鉄道「広深港高鉄」香港側駅である西九龍駅に集まり、香港の現状を本土客を通じて本土に伝えるのが目的という。7日午後3時に九龍・尖沙咀の梳士巴利花園(ソールズベリー・ガーデン)に集まり、広東道(カントンロード)沿いを行進し、西九龍駅に向かうとの情報もある。
香港鉄路(MTR)を運営する香港鉄路公司(MTRC)は、西九龍駅やMTR各駅の状況を注視し、秩序を維持する方針を示した。
6日夜には香港島・セントラル(中環)で、集会が開かれるとみられる。
香港民主派団体の民間人権陣線(民陣)は、九龍地区で呼び掛けられているデモや集会のいずれも民陣が提起したものではないと説明。今後の抗議活動については現在検討を進めており、適宜発表するとしている。