【中国】全国のPM2.5濃度、6月は4.3%改善[社会](2019/07/10)
中国生態環境省が8日発表した6月の大気汚染状況測定結果によると、地級市以上の全国337都市を対象とした微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度(1立方メートル当たり、以下同)は22マイクログラムで、前年同月を4.3%下回った。
大気汚染が特に深刻な京津冀(北京市、天津市、河北省)および周辺地域28都市のPM2.5濃度は、2.7%低下して36マイクログラムとなった。
全国の粒子状物質「PM10」濃度は、4.4%低下して43マイクログラム。生態環境省の測定基準で大気が「優良」となった日数が全体に占める割合は79.2%と、前年同月を0.1ポイント下回った。
地域別の優良日数の割合は、京津冀および周辺地域が20.9%(前年同月比4.1ポイント低下)、長江デルタ地域41都市が65.1%(同1.6ポイント低下)。山西省・河南省・陝西省にまたがる汾渭平原11都市は、横ばいの51.2%だった。
主要168都市で大気汚染が深刻だったワースト3位は、下から河北省唐山市、河北省ケイ台市(ケイ=刑のつくりがおおざと)、河北省石家荘市・山西省晋城市。大気状況が比較的良好だった都市のベスト3位は、上から海南省海口市、広東省珠海市、広東省中山市となった。
全国337都市の1~6月の大気汚染状況は、PM2.5の平均濃度が前年同期比2.4%低下の40マイクログラム、PM10濃度は4.2%低下の69マイクログラムだった。優良日数の割合は80.1%で、前年同期を0.4ポイント上回った。