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【タイ】「くまモン」本格展開、日タイ2社が契約[商業](2019/06/28)

マスターライセンス契約の締結式にはくまモンも出席した=27日、バンコク(NNA撮影)

マスターライセンス契約の締結式にはくまモンも出席した=27日、バンコク(NNA撮影)

ADKグループでコンテンツ事業を展開するADKエモーションズ(東京都港区)とタイの消費財大手サハグループの傘下企業は27日、タイの首都バンコクで、熊本県のPRキャラクター「くまモン」の使用に関するマスターライセンス契約を締結した。くまモンの人気が根強いタイで、関連商品を本格的に販売する。タイを中心に東南アジアでの拡販も狙う。

熊本県とくまモンのPRに関する連携協定を結んでいる、サハグループ傘下で化粧品・衣料を販売するICCインターナショナルは、2015年からタイでくまモンの関連商品を販売してきた。今回の契約を通じ、くまモンに関連する商品販売やキャンペーンを本格化させる方針。ICCインターナショナルの担当者によると、地場の飲食店などからくまモンの使用に関する引き合いが増えているという。

ADKエモーションズは県からくまモンの海外展開を受託。海外ではこれまで中国、台湾、香港でマスターライセンス契約を締結しており、タイは4カ国・地域目となる。

締結式に出席した熊本県の蒲島郁夫知事は、「ICCの豊富なビジネスネットワークにより、タイにおいてくまモンの活躍の幅が飛躍的に拡大することを期待する」と述べた。

県によると、くまモンを利用した商品の18年の年間売上高は1,505億円。中国を中心とした海外売上高は42億円超で、タイは1~2%を占めた。これまで県内企業のみに認めていたイラスト使用を、18年1月から海外企業にも解禁し、海外販売を強化する方針を示している。

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