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【ミャンマー】日本JCが支援、無電化地域で安全な水供給[社会](2019/06/28)

井戸の完成を祝い、蛇口の前で記念撮影する村民と管区政府の関係者、日本JCのメンバーら=26日、エヤワディ管区(日本JC提供)

井戸の完成を祝い、蛇口の前で記念撮影する村民と管区政府の関係者、日本JCのメンバーら=26日、エヤワディ管区(日本JC提供)

日本青年会議所(JC)がミャンマー中部エヤワディ管区の無電化地域にある村で支援していた井戸の掘削が終わり、26日に現地で完成式典が行われた。付近に住む約600人の住民が安全な飲料水を得られるようになる。

井戸は管区最大の都市パテインから車で45分の村に設置。ミャンマーにはヒ素汚染地域が点在し、同村の古い井戸では、飲用に適切な地下水を確保できなかった。新たな井戸は深さ100メートルで、安全な飲料水を取水できる。自家発電装置と電動ポンプを設け、子どもやお年寄りも蛇口をひねるだけで利用が可能だ。

日本JCは井戸の設置に加えて、同管区で盛んな魚の養殖業の活性化にも、地元政府、企業と連携して取り組む。既に対象とする池が完成しており、日本の企業の技術を取り入れ、持続的に収穫量の増加につなげる構想を描く。

ミャンマーでの事業は、日本JCが2016年からアジア各国で安全な水を届けるための活動を行う「スマイル・バイ・ウォーター」キャンペーンの一環として実施した。同事業を担当する国際ビジネス連携委員会の加藤大将委員長は「(井戸の完成に立ち会い)心から喜んでいただけたことを実感した。住民が前向きに生きることにつながる支援をしていきたい」と話した。

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