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【ミャンマー】タイ国境、車両相互乗り入れ7月開始で調整[運輸](2019/06/13)

ミャンマーとタイの両政府は、東部カイン(旧カレン)州ミャワディ(タイ側はメーソート)国境での貨物車両相互乗り入れを7月中にも開始する方向で調整している。3月に締結した覚書(MOU)に基づく1年間の試行で、両国100台ずつを上限にライセンスを発行。対象車両は、国境での貨物積み替えなしで、タイ東部チョンブリ県レムチャバンとミャンマー最大都市ヤンゴン近郊のティラワ間の一貫輸送が可能になる。

東南アジア諸国連合(ASEAN)域内では、2015年末のASEAN経済共同体(AEC)発足を受けて貨物車両の相互乗り入れが進み、メコン地域ではミャンマーを除く全ての国で実現した。11年の民政移管後に市場を開放したミャンマーは、国内事業者の保護などを理由として実施に猶予を求めていた。

ミャンマーとタイは3月にMOUを結び、5月末までに相互乗り入れを認める国際越境事業者(ICBO)ライセンスの申請を受け付けた。地元紙ミャンマー・タイムズによると、ミャンマー側では現在までに40台にライセンスを付与しており、さらに21台が取得する見通しだ。

今回の試行では、ティラワからミャワディ、メーソートを経てレムチャバンまでをつなぐ物流の改善を目指す。相互乗り入れした車両は、特定のルートのみの走行が許可され、ティラワとレムチャバン以外を行き先とすることができないため、国内の物流事業者からは他のエリアにも貨物が運搬できるよう制限の緩和を求める声も出ている。

ミャワディ(メーソート)国境は、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ「東西回廊」の要衝で、3月には新たな「タイ・ミャンマー第2友好橋」も開通した。

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