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【香港】5月の香港PMI、過去3年近くで最低に[経済](2019/06/06)

英市場調査会社のIHSマークイットが5日発表した、5月の香港購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は46.9となり、2016年6月以降で最低水準に落ち込んだ。前月からは1.5ポイント縮小し、景気拡大を示す節目の50を14カ月連続で下回った。「米中貿易摩擦が顧客の需要を抑制しているとの指摘がある中で、香港の民間企業の状況は著しく悪化した」と報告した。

PMIは景気指標の1つで、50超が景気拡大、50未満が縮小を意味する。香港では企業約300社を対象に行ったアンケート調査の結果を基に算出しており、5月は12~25日に調査した。

5月は需要がさらに縮小し、全体の新規受注の減少ペースは4月より加速。新規受注は過去3年近くで最大の下げ幅を記録した。中国本土からの受注減が原因。本土からの新規受注は13カ月連続で減った。事業活動はさらに縮小し、企業は購買活動と在庫を減らした。

香港の民間企業は依然として事業見通しを悲観している。生産高見通しの指数は過去半年で最低水準に落ち込んだ。悲観の理由には、米中貿易摩擦の影響や競争激化への懸念が挙がった。

IHSマークイットの首席エコノミスト、バーナード・アウ氏は、本土は香港の最大の輸出先であり、香港の輸出全体の5割以上を占めていることから、米中貿易摩擦が再び激化したことは香港経済にとって先行きが暗いことを示していると指摘した。

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