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【フィリピン】韓国政府とFTA交渉開始、11月締結に照準[経済](2019/06/06)

フィリピン政府は3日、韓国政府と二国間の自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を開始した。両国は11月までに「包括的で未来志向のFTA」締結を目指す。

ロペス貿易産業相は韓国の首都ソウルを訪問し、同国の兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源省通商交渉本部長とともにFTA締結交渉の開始を宣言した。

ロペス氏は韓国とのFTAについて、バナナ、パイナップル、マンゴーなど農産物や工業製品、サービスの輸出が円滑化されるだけでなく、人的交流や投資が活発化し、雇用創出にもつながると指摘。研究開発(R&D)分野での協力関係強化にも期待を示した。

今後のFTA交渉では、フィリピンは韓国にバナナを中心とする農産物への関税率引き下げを要請。韓国はフィリピンに対して、完成車の関税率をゼロに引き下げることなどを求めると予想されている。

FTA交渉の開始とともに、「貿易・経済協力に関する合同委員会(JCTEC)」の初会合を開催し、フィリピンからは貿易産業省のロドルフォ次官(投資委員会=BOI委員長)が出席した。両国間の経済協力全般について協議する。

フィリピン統計庁(PSA)によると、昨年の両国の貿易総額は前年比7.1%増の137億米ドル(約1兆4,790億円)。フィリピンから韓国への輸出額は41.3%減の25億4,000万米ドルに落ち込んだが、韓国からの輸入額は31.9%増の111億6,000万米ドルに拡大した。

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