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【香港】リンベル、カタログギフトで合弁[商業](2019/06/04)

カタログギフトを手掛けるリンベル(東京都中央区)は3日、伊藤忠ロジスティクス(東京都港区)と、アジア圏を主なターゲットとしたカタログギフトと予約注文のカタログを企画・販売する合弁会社を香港に設立したと発表した。海外向けにカタログギフトを本格展開するのは業界初という。

合弁会社は「リンベル・インターナショナル・カンパニー」。今年5月に立ち上げ、今月1日に営業を開始した。資本金は200万HKドル(約2,760万円)で、出資比率はリンベルが85%、伊藤忠ロジスティクスが15%。

新会社では、リンベルが日本で培った独自の仕入れ先やカタログギフトのノウハウ、伊藤忠ロジスティクスは海外物流と輸送品質管理の機能をそれぞれ提供。日本産の果物や農産物、海産物、精肉加工品などを産地から自宅まで直送する。カタログギフトでは、価格帯が2,300HKドルと1,360HKドルの2コースを用意し、食品30~40点を掲載。一方、自家需要向けの予約注文販売は旬の時季に合わせてカタログを年4回発行する。

初年度の売り上げは約1億円、3年後には約5億円をそれぞれ目指す。

2社は2016年12月から香港の富裕層向けにカタログギフトや日本の農畜産物ギフトの販売を始め、法人ルートでのトライアル販売を行ってきた。リンベルの担当者によると、日系企業や現地の銀行などの周年記念で利用される事例があった。カタログギフトの文化がなく、珍しさもあって反応はよかったといい、事業を本格化させた。

今後は香港以外のアジア圏にも事業を拡大する方針で、担当者によると、輸出障壁の比較的少ない台湾などを有望市場とみている。

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