【シンガポール】中小企業に初の環境融資、DBS銀[金融](2019/05/31)
![](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/leaders-online/2019/05/aa5befed-77f1-4151-a2cd-5ee5c01321b8.jpg)
シンガポールの金融最大手DBSグループ・ホールディングス傘下のDBS銀行は、地場鶏卵生産事業者チューズ・アグリカルチャーとサステナビリティー(持続可能性)・ローン契約を締結した。中小企業に同様の融資をするのは初となる。
サステナビリティー・ローンは、資金の使途を環境・社会面に配慮した事業に限定した融資。DBS銀行は対象企業のサステナビリティーに関する年次報告書に基づき、融資の可否を判断している。
同行が29日に発表した声明によると、融資期間は10年で、2,700万Sドル(約21億5,000万円)を供与する。
チューズ・アグリカルチャーは1日50万個の鶏卵を生産し、うち95%をシンガポール国内に供給している。DBS銀行から調達した資金を、鶏を「ケージ飼い」ではなく、地面の上に鶏を放して快適な環境下で飼う「平飼い」施設の新設に充てる。
DBS銀行は、チューズ・アグリカルチャーがアメリカの動物飼育監視団体ヒューメイン・ファーム・アニマル・ケア(HFAC)が定める基準(鶏の健康に配慮した飼料を与えているかなど)を満たした場合、融資の金利を軽減する。