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【台湾】ウーバー取り締まり強化へ、改正規則10月に施行[運輸](2019/05/30)

台湾交通部(交通省)は28日、事業展開をめぐりタクシー業界から反発が続いている配車サービス「UBER(ウーバー)」の取り締まりを強化するため、6月初めに関連規則の改正草案を公示すると明らかにした。改正規則は4カ月間の猶予期間を設けた上で10月初めに施行する予定で、違法なまま営業を続けた場合は取り締まる。29日付経済日報が伝えた。

ウーバーをめぐっては、台北市を中心にタクシー事業者から「違法行為」として営業停止を求める声が相次ぎ、台湾で同サービスを行う米ウーバー・テクノロジーズの台湾法人、台湾宇博数位服務(ウーバー台湾)は2017年2月に業務の一時的な停止を発表。しかし同年4月には、域内の自動車リース事業者と提携する形で事業を再開した。

交通部はこうしたウーバーの事業展開に対し、「技術提携の名目で自動車リース事業に運転士を付けてサービスを行うことは、同事業とタクシー事業の間に入り込むもので、運輸業の秩序を激しく乱している」と指摘。その上で「『イノベーション』を掲げて法律を回避することは許されない。『汽車運輸業管理規則』第103条―1の改定により、業種を分けた管理の強化や市場区分の明確化、公平な競争の維持を図る」と述べた。

交通部の王国材・政務次長(次官)は「ウーバーの世界進出をみると、まずタクシー業界に違法な形で参入し、衝突を招いた上で法改正を求め合法化に至っているケースが多い。しかし政府が要求に応じて違法業者を合法化させる形では、業界関係者を説得するのは難しい」と述べた。

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