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【インドネシア】天然ゴム産業、今年は業績改善を予測[農水](2019/04/22)

インドネシア・ゴム業者協会(Gapkindo)は、国内天然ゴム産業の業績が今年は改善すると予測している。インドネシアを含む天然ゴム主要生産国3カ国の政府が輸出規制と、国内供給を重視する政策を推し進めることで、天然ゴムの国際価格の上昇が見込めるためだ。16日付コンパスが伝えた。

インドネシア、タイ、マレーシアで構成する国際ゴム評議会(ITRC)は先月、4月1日~7月31日の4カ月間(総選挙のあったタイは5月20日から4か月)で3カ国からの天然ゴム輸出量を合計24万トン削減することで合意した。Gapkindoによると、昨年12月時点で1キログラム当たり1.2米ドル(約134円)だった天然ゴムの国際価格は、現在1.5米ドル超まで上昇。Gapkindoのムナルジ会長は「7月31日までに1.7米ドルの水準まで上昇する見通し」と述べた。

ムナルジ会長はまた、政府が天然ゴムの国内供給を拡大させる方針を打ち出していることについて「天然ゴムの国際価格上昇が期待でき、天然ゴム産業が輸出に頼りすぎていたことから脱却できそうだ」と述べた。

農園関連の研究開発を手掛けるリセット・プルクブナン・ヌサンタラ(RPN)によると、国内の天然ゴム年産量360万トンのうち、国内供給されているのはわずか17%の60万トン。マレーシアでは年産量の40%が国内供給されている。

インドネシア・ゴム業者協会は、今年の天然ゴム産業の業績が改善すると予想する(同協会ホームページより)

インドネシア・ゴム業者協会は、今年の天然ゴム産業の業績が改善すると予想する(同協会ホームページより)

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