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【台湾】総統選世論調査、韓氏強さ発揮するも両党肉薄[政治](2019/04/17)

16日付蘋果日報が発表した2020年の総統選をめぐる世論調査によると、最大野党・中国国民党の韓国瑜高雄市長が依然、高い人気を得ていることが分かった。一方、18年11月に行われた統一地方選で惨敗した与党・民主進歩党(民進党)も同紙の前回調査時から支持率を伸ばしており、接戦の様相を呈してきた。

調査対象となったのは、既に出馬を表明している民進党の蔡英文総統、頼清徳前行政院長(首相)、国民党の朱立倫前新北市長、王金平前立法院長(国会議長)のほか、国民党の韓国瑜高雄市長と無所属の柯文哲台北市長の6人。

調査は世新大学民意調査研究中心が20歳以上の市民を対象として4月13~14日に電話で実施。有効回答数は1,068件だった。

韓氏、柯氏、蔡氏が出馬した場合の支持率はそれぞれ40.1%、26.5%、26.2%。民進党から頼氏が出馬した場合も韓氏38.8%、柯氏28.4%、頼氏26.5%で、韓氏の支持率の高さが際立つ。

ただ韓氏と頼氏の一騎打ちとなると、それぞれ48.6%と42.6%と拮抗(きっこう)。頼氏の同組み合わせでの支持率は、2月の前回調査時から5.7ポイント上昇。韓氏は0.8ポイント下落した。韓氏と蔡氏の一騎打ちでは、韓氏が51.4%、蔡氏が37.4%とやや差が開くものの、蔡氏の支持率は前回から4.0ポイント上昇。一方、韓氏は1.1ポイント下落した。

既に出馬を表明している両党の政治家の一騎打ちでは民進党が健闘し、とりわけ頼氏が人気の高さを示した。朱氏との対決では頼氏44.9%、朱氏44.1%、王氏との対決でも頼氏は53.6%、王氏は27.5%だった。蔡氏と朱氏との対決ではそれぞれ36.4%、47.7%と蔡氏が劣勢だったが、王氏との対決はそれぞれ41.2%、34.9%と優勢に立つ。

国立台湾大学国家発展所の葛永光教授は頼氏の人気の高さについて、「民進党の支持層のうち、蔡氏の支持者が民進党の政権喪失を懸念して、ここにきて人気の高い頼氏に高い評価を与えている」と分析した。

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