【フィリピン】創造産業で東南アの中心に、行程表を策定[経済](2019/04/04)
フィリピンの貿易産業省は3日、フィリピン創造経済評議会(CECP)が同省に創造経済行程表(ロードマップ)を提出したと発表した。広告、映画、アニメーション、ゲーム開発、グラフィックデザインとデジタルデザインの5分野を優先分野とし、行動計画を策定。2030年までにフィリピンの創造経済の規模を東南アジア諸国連合(ASEAN)で最大にすることを目指す。
同省と傘下の投資委員会(BOI)、CECPが、昨年12月に国家文化芸術委員会(NCCA)や英国政府の国際文化交流機関、ブリティッシュカウンシル(BC)との間で締結した覚書(MOU)の一環。同省とBOIは、ロードマップを承認・実行する前にさらに内容を加える予定で、BCがロードマップの実施に協力する。
CECPのメルカド代表によると、ロードマップは30年までに優先分野を中心にフィリピンの創造経済の規模や生産額をASEAN最大とし、人材やコンテンツの魅力が世界市場でも競争力のある状態にすることを目指す。創造性を高めることを国家の優先事項にする大統領令の発出や、創造経済省の設置に関する法律の制定などの政策提言も盛り込んだ。
貿易産業省は今後、観光省、教育省、高等教育委員会(CHED)、技術教育技能開発庁(TESDA)などと技術作業部会を設置し、ロードマップに沿った行動計画を策定。同省のBOIや輸出貿易局、CECPが行動計画の策定や実行を監督する。