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【シンガポール】カジノ税と入場税を引き上げ、依存防止へ[経済](2019/04/05)

シンガポール政府は、国内のカジノ統合型リゾート(IR)のカジノ税と入場税を引き上げる。マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)とリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)の施設拡張に伴い、ギャンブル依存症が拡大するのを防ぐのが狙い。入場税は4日付、カジノ税は2022年3月に実施する。

ゲーム粗収益(GGR)に課税するカジノ税については、22年3月から収益の額に応じて税率を2段階に分ける。賭け金の大きいVIP向けゲームは24億Sドル(約1,980億円)以内の収益に8%、24億Sドルを超えた分に対しては12%を課税する。非VIP向けの税率は31億Sドル分までを18%、超過分を22%とする。

MBSとRWSが投資を予定通り実施することを条件とする。投資を行わない場合はVIP向けが一律12%、非VIP向けが同22%だ。現在はVIP向けで5%、非VIP向けで15%を課税している。

入場税の引き上げは、シンガポール人と永住権(PR)を保有する人を対象とする。1日の税率は100Sドルから150Sドル、年間は2,000Sドルから3,000Sドルにそれぞれ増額する。

政府は3日、IR施設がシンガポールの観光業に大きく貢献していることから、MBSとRWSが合わせて約90億Sドルを追加投資し、施設拡張などを進めると発表した。カジノ税と入場税の引き上げは、カジノ人気がさらに過熱し、ギャンブル依存症の人が増えるのを抑えるのが目的という。

南部のセントーサ島のRWSにあるユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)では、スーパー・ニンテンドー・ワールドとミニオン・パークの2つのテーマエリアを追加する。

シンガポール政府は、国内のカジノ統合型リゾートの入場税とカジノ税を引き上げると発表した(NNA撮影)

シンガポール政府は、国内のカジノ統合型リゾートの入場税とカジノ税を引き上げると発表した(NNA撮影)

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