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【インド】JTBインド、高校生向け教育旅行を拡大へ[観光](2019/04/02)

日本ではできない体験を通じて、インド人高校生との間で友情も育まれた=3月28日、グルガオン(JTBインディア提供)

日本ではできない体験を通じて、インド人高校生との間で友情も育まれた=3月28日、グルガオン(JTBインディア提供)

JTBインディアは3月26~31日、日本の高校生を対象とした一般応募型の教育旅行を実施した。特定の教育機関向けのオーダーメード型ではなく、一般応募型でインドへの教育旅行を企画したのは今回が初めて。同社は高校生向け教育旅行をインハウス事業(日本発のインド旅行事業)の柱の一つとして、拡大を目指す。

今回のツアーには、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する学習プログラムを盛り込んだ。両国高校(東京都)や前橋高校(群馬県)など4校から、計8人(男女4人ずつ)が参加。北部グルガオンの国際学校GDゴエンカ・ワールド・スクールと、私立大学GDゴエンカ大学が受け入れ校となり、体験授業やSDGsをテーマにした討論会を組み込んだ。

JTBインディアの担当者によると、参加した日本の高校生は、仮想現実(VR)ゴーグルを使った授業が受けられる現地の高校の設備に「日本よりも進んでいる」と驚いたり、討論会では「インド人生徒は(日本の高校生にはまだなじみの薄いSDGsについて)すぐに発言できてすごい」などと刺激を受けたりした。米非営利団体が主催する講演会「TEDトーク」のインド人スピーカー、ゴーラブ・ショーリー氏の講義も経てSDGsへの理解を深め、3月29日には在インド日本大使館で一等書記官らに対して、SDGsの達成に何が必要かといった意見発表を行った。

JTBインディアは、優秀なグローバル人材を多く輩出しているインドの教育環境を生かし、修学旅行の枠を超えた「より深い学び」を提供する教育旅行に力を入れていく考え。「法人向け視察旅行」と「インド企業でのインターンシップ」と並ぶインハウス事業の3本柱の一つとして、同事業の販売に教育旅行が占める割合を3分の1まで高める狙いだ。SDGs学習プログラムを盛り込んだ高校生向け教育旅行の販売も本格化しており、8月と12月にもオーダーメード型での開催が決まっているという。

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