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【フィリピン】農林中央金庫、商銀大手BDOと業務提携[金融](2019/03/26)

農林中央金庫はこのほど、フィリピンの商業銀行最大手BDOユニバンクと、包括的な業務提携の覚書(MOU)を締結した。取引先の食農関連企業や農業法人などの現地進出、現地事業の拡大を支援する体制を強化する。農林水産物や食品の主要輸出先であるアジアの成長を、日本の農業に取り込むのが狙い。

農林中金は顧客に現地情報を提供するほか、BDOとの提携でペソ建て資金調達などの機能を強化する。相互補完的な業務提携で、BDOの非日系企業向け協調融資に参加することなどで地場企業との関係を築き、取引先とのビジネスマッチングや合併・買収(M&A)の助言に生かし、金融・非金融サービスを強化する。

農林中金はまた、ベトナム投資開発銀行(BIDV)とも同様の包括的業務提携を結んだ。海外の金融機関との業務提携は、オランダのラボバンクに続くものとなる。アジアでは、インドネシアの銀行とも提携する予定だ。

農林中金の広報担当者によると、現在の法人顧客数は2,000弱で、うちフィリピンとベトナムに拠点を置くのは大手を中心に数十社ずつ。東南アジアは日本からの農産物の輸出先として成長が見込めるものの、物流・コールドチェーン網が不十分な地域が多く、日本企業による現地生産や物流網整備への関心が高まっているという。

BDOによれば、地方銀行や信用金庫など日本の金融機関との業務提携は、同行にとって農林中金が14行目となる。

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