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【ミャンマー】JOIN、ティラワのバルクターミナルに出資[運輸](2019/03/22)

日本企業の海外インフラ事業参入を支援する半官半民の海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)は、ミャンマー最大都市ヤンゴン郊外のティラワ港でのバルク貨物用ターミナル整備・運営事業に17億円を出資する。19日に、バルク貨物用ターミナル事業会社「インターナショナル・バルク・ターミナル(ティラワ)=IBTT=」の出資企業と株主間契約を結んだ。

IBTTは17年に、上組と三菱商事のミャンマー合弁食品会社ルビアが設立した。JOINが新規出資を行い、3者の合弁になる。出資比率は公開していない。

IBTTは、ティラワ港で小麦、飼料などを中心とするばら積み貨物の荷役・保管を行うバルク貨物用ターミナル、倉庫、サイロの整備・運営を行う。国土交通省は「JOINの出資により、日本が保有するばら積み貨物取り扱いに関する経験やノウハウを活用した効率的な港湾運営が実現される」としている。

バルク貨物ターミナルの岸壁延長は230メートルで、2万重量トン級の貨物船1隻の着岸が可能になる。水深は9メートルで、年間取り扱い能力は約100万トン。サイロの容量は小麦ベースで4万トン、倉庫の容量は大豆かすベースで2万トンとなる。

JOINはティラワ港で、昨年12月に第1期が完成した新たなコンテナターミナルの運営にも参画している。コンテナターミナルを運営するティラワ多目的国際ターミナル社(TMIT)の株主構成は、上組が51%、地場物流のエバー・フロー・リバー(EFR)が14%、住友商事と豊田通商、JOINが設立する特別目的会社(SPC)が35%となる。SPCには住商が36%、豊通が34%、JOINが30%を出資している。

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