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【シンガポール】1年半で42の金融機関に罰金、不正取引など[金融](2019/03/21)

シンガポール金融管理庁(MAS)は20日、2017年7月から18年12月までに不正行為などで42の金融機関に総額1,680万Sドル(約13億8,600万円)の罰金を科したと発表した。これにはマネーロンダリング(資金洗浄)対策に違反したとして、18年3月に英スタンダード・チャータード銀行とスタンダード・チャータード・トラストに支払いを命じた640万Sドルが含まれる。

MASによると、同期間には虚偽の取引を巡って1人が裁判で有罪判決を受け、16週間の禁錮刑を言い渡された。またインサイダー取引などの3件では、総額69万8,000Sドルの民事制裁金が科されている。19人は金融業界での就労を禁止され、223の個人や金融機関、仮想通貨取引所などに警告書が出されたという。

18年末時点でMASが調査を進めていた不正行為の内訳を見ると、インサイダー取引が14件で最多。虚偽の取引が13件でこれに次ぐ。このほか、情報開示が8件、詐欺が2件だった。

MASは1年半ごとに金融業界での不正行為の取り締まり実績を公表している。

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