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【シンガポール】製造業生産高指数、1月は約1年ぶり低下[経済](2019/02/27)

シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した1月の製造業生産高指数(2015年=100、速報値)は、前年同月比3.1%低下の119.7だった。18年12月(1.7%上昇、改定値)から悪化し、17年12月以来1年1カ月ぶりにマイナスを記録した。主力の電子製品と精密エンジニアリングが不振で、全体を押し下げた。

1月の製造業生産高指数は、前期比(季節調整済み)では0.9%上昇。5.2%(改定値)低下した前月からプラスに転じた。

業種別に見ると、主要6分野のうち4分野で前年同月を上回ったが、電子製品と精密エンジニアリングがともに2桁のマイナスに沈み、足を引っ張った。

全体に占める比率が約3割と最も大きい電子製品は、前年同月比13.7%低下。前月の11.5%低下からマイナス幅がやや拡大した。情報通信・家電は20.4%低下。前月の7.2%上昇からマイナスに転じた。半導体とパソコン(PC)周辺機器はそれぞれ14.2%、15.3%低下し、2桁のマイナスが続いている。データ・ストレージも6.7%低下したが、前月(23.0%低下)からはマイナス幅が大きく縮小した。

精密エンジニアリングは15.7%下落と、主要6分野で最も落ち込みが激しい。機械・システムが前月の2.6%上昇から20.8%低下へと悪化。半導体機器の生産減少が響いた。一方、モジュール部品は7.4%低下となり、前月(21.8%低下)からマイナス幅が縮小している。

一方、主要6分野で最も高い伸びを示したのは運輸エンジニアリングで20.2%上昇。前月(27.7%上昇)に続き、20%台の伸びを維持した。船舶・海洋が26.9%、航空が17.4%それぞれ上昇。陸上も前月の7.0%低下から5.3%上昇に回復した。

変動率(ボラティリティー)が大きいバイオ医療は10.0%上昇。引き続き2桁の伸びを確保したものの、前月の29.8%上昇からは減速した。製薬が13.5%上昇と、前月の41.1%上昇を大きく下回り、全体の伸びを押し下げた。医療技術は1.5%上昇した。

一般製造と化学はともに前月のマイナスからプラスに転換。飲食・たばこが4.6%上昇と前月の9.7%低下からプラスに転じ、一般製造は3.2%上昇した。

化学は2.0%上昇。石油化学が1.8%低下となり、前月の10.6%低下からマイナス幅が縮小。その他も2.5%低下から18.2%上昇に回復した。

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