【香港】山形県の食品5社が商談会、40社超が来場[食品](2019/02/25)
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日本貿易振興機構(ジェトロ)香港事務所は22日、山形県産品の香港向け輸出拡大を狙った商談会を開催した。県内の食品企業5社が参加し、香港やマカオから飲食店や輸入業者、ホテル関係者など40社、60人以上が訪れ、活発な交渉が行われた。
鈴木屋本店(山形県鶴岡市)は乾燥キクラゲを持参した。日本での小売価格は1パック(20グラム)当たり400~450円。鈴木俊将代表によると、台湾ではそれに約300円上乗せした価格で売られており、中国産の商品に比べ3~4倍高い。ただ、インパクトのある大きさに加え、機械を一切使わずに天日干しをすることによって実現する、生に近い食感が特徴といい、試食した来場者からの反応は上々だったという。
同社は昨年夏から台湾に輸出を始めたが、評判がよいとして、なじみの食材として使われる市場の香港にも目を向けた。鈴木代表は「キクラゲは和洋中、さまざまなレシピに使われており、地域にあった食材提案ができる。市場をしぼらずに(輸出を)考えたい」と述べ、輸出に向けた生産体制の強化も検討する。売り上げに占める輸出の割合は現在1桁台だが、今後伸びる余地はあるとの見方を示した。
漬け物などを製造する三奥屋(山形県高畠町)は、いなりずしや、クラッカーにクリームチーズと漬け物をのせたつまみにそれぞれアレンジしてPRした。香港で計20店ほどをチェーン展開する飲食店の業者は、定食に添える漬け物を求めて来場。ブースでの試食では、「漬け物は香港人に受け入れられやすい味。(クラッカーのアレンジは)酒のあてになる」と好評だった。